約1200年前、弘法大師がこの地に結んだ庵が泉涌寺の由来です。 約800年前、宋から帰朝した月輪大師が大伽藍を営み、その一角 から清水が涌き出たことから寺号を泉涌寺としました。そののち四条天皇がこの寺に葬られてから、歴代天皇の山陵がこの地に 営まれるようになり、以後、「御寺(みてら)」と呼ばれ、人々の 篤い信仰を集めています。
東山、月輪山の麓に、皇室の菩提所として「御寺(みてら)」と呼ばれる総本山 泉涌寺があります。「華道 月輪未生流」は、その泉涌寺で創流されたいけばなで、泉涌寺歴代長老が家元を継承してきました。元来、神仏を迎える拠所として床の間に松を生けたり、神仏に供するため色花を飾ったことが「いけばな」の発祥であるといわれますが、「華道 月輪未生流」も、歴代皇族への献華がその始まりです。現在は、古式に則った伝統花である「生花(せいか)」と、自由な発想で創り上げる「自由花」があり、花を生けることだけでなく、草花の出生や、儀礼作法等を学ぶ事ができるのが特徴です。新春の霊明殿献華式・三月の涅槃会献華式・月輪未生流いけばな展・講習会・研究会・懇親会などの行事は、家元・泉涌寺で行われます。また各地の司所や支部でも花展や講習会が開催され、師範の資格を持つ先生方が懇切丁寧な指導を行っています。
重要文化財
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